カーボンオフセットについて

みんなでカーボンオフセットとは、地球温暖化防止のため、自然エネルギーの拡大に取り組む市民や事業者をつなぎ、応援する仕組みです。

◆家庭は木質バイオマス燃料の利用でCO2を削減

たとえば北海道は一人あたりのCO2排出量が全国平均の約1.2倍。ライフスタイルや社会の構造の変化により電力消費量が伸びているということもありますが、暖房期間が約半年と長い上に、家庭の9割が「灯油暖房」であることも、大きな原因といわれています。

この暖房エネルギーから排出されるCO2は、木質バイオマス燃料を使用することにより、大きく削減することができます。木質バイオマス燃料を活用することは、CO2の削減だけではありません。適度な利用は、森林資源の有効活用にもつながり、森林再生にも貢献することができます。

けれども、広く一般に使われている灯油ストーブなどに比べると、木質バイオマス燃料を使用するストーブはまだ少し割高で、燃料代も掛かります。

◆事業者の環境貢献を支援

一方で事業者は、地域の清掃・美化活動、緑化・植林、資源循環・リサイクル活動など地域社会に貢献する活動を行なっている例が報告されています。こうした取り組みを進める一方で、本業の取り組みの中で、何か別のカタチで社会貢献ができないか、地球環境に配慮した活動を求めている声も寄せられています。

 

◆家庭と事業者の取り組みをつなぐ、地球のための縁結び

そこで北海道グリーンファンドでは、自然エネルギーを活用しCO2の排出削減に貢献する市民と地球環境に配慮した活動の実現をめざす事業者をつなぐことで、双方の取り組みを支援する仕組みとして「みんなでカーボンオフセット」を2008年(※)よりスタートしました。

具体的には、木質バイオマス燃料を使用することによって削減することができたCO2量をカーボンクレジットとして算定し、事業活動から排出されるCO2のオフセットに活用するというものです。オフセットの対象は、事業者の皆さんのご希望やご相談に随時対応しています。

【みんなでカーボンオフセットの特長】

  • 北海道内で創られたカーボンクレジットを扱う
  • 家庭と企業をつなぎ、地域社会全体でCO2削減をしていく新しいしくみ
  • CO2削減が難しい民生部門での削減をサポート
  • CO2削減量の算定は国内クレジット制度(※2)の方法論に則り認証を取得

※1.経済産業省「平成20年度環境負荷低減国民運動支援地域振興事業費補助金」の採択を受け実施

※2.国内クレジット制度 http://jcdm.jp/ 
    承認排出削減事業 申請受付番号 P16 方法論 004-B

  1. 家庭でペレットストーブ利用で削減したCO2(カーボンクレジット)を北海道グリーンファンドに預託する。
  2. 北海道グリーンファンドが削減したCO2をカーボンクレジットとしてカーボンクレジット管理口座に一時保管し、 企業・行政などへ販売する。
  3. 企業などは自主行動計画やCSR活動等に利用。カーボンクレジット購入量に応じて料金を支払う。
  4. 参加者へ事務コストを差し引いて売り上げたカーボンクレジット量に応じて、料金を支払う。もしくは、社 会貢献活動等に活用する。
    ※参加者にはカーボンクレジット量確定後に選択いただきます
  5. 木質ペレット製造により、未利用材・間伐材等を利用を促進し森林保全への貢献。

カーボンオフセットについて

企業活動等において排出したCO2について削減努力をしたうえで、 それでも減らせない分を他の場所で削減したCO2で 相殺(オフセット)する取引のことです。 これにより企業等で排出したCO2を削減したとみなすことができます。 ※みんなでカーボンオフセットは、 企業等が排出したCO2を北海道内在住者のペレットストーブ利用で削減した分でオフセットします。

リンク:カーボン・オフセットフォーラム(J-COF) 
     環境省により設立されカーボンオフセットに関する最新情報を発信しています。

国内におけるカーボンオフセット事例

ご家庭用の暖房を灯油ストーブからペレットストーブに代えた場合、今まで化石燃料を燃やすことで出ていたCO2の分だけ排出量を減らしたことになります。本事業の中では、CO2量削減分のことをカーボンクレジット(環境価値)と呼びます。
木質ペレットを燃料としたペレットストーブを利用することで削減されたCO2量を算出する方法は、専門機関などにより、様々な方法が発表されています。 本事業では、2008年度より経済産業省で行われている国内クレジット制度(国内排出削減量認証制度)の方法論により、 CO2削減量の算定を行います。

【最終更新:2012年7月14日】

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